看護師の離職事情と働き方

看護師の仕事は、体力はもちろん精神的な部分においてもストレスを感じることが多くあります。患者の命に関わる仕事ということもあり、気を抜くことができずにストレスがかかってしまったり、夜勤などで生活のサイクルが不規則になってしまったりといった点は代表的なものと言えます。勤務体系を含めた雇用条件や通勤事情といったところで負担があり、希望とかけ離れている場合にも、離職に繋がる可能性はグッと上がります。例え小さな不満や負担であっても、積み重なると大きくなり、気が付いた時には耐えられなくなってしまうということも珍しくありません。早期に見直し、改善が必要な部分と言えます。

また、看護師の離職事情としてはライフスタイルの変化が挙げられます。女性の場合、結婚や出産といったプライベートの変化が働き方に与える影響は大きいと言えます。看護師の仕事はハードワークな場合が多いので、育児と両立させることに難しさを感じてしまう人も多いですし、出産や年齢を重ねることによる体力的な変化から、それまでと同じだけの仕事をこなすことに不安を覚える人も少なくありません。また、自分や家族の健康状態も問題に関わってくる場合もあります。常に緊張感を持った職場ということでストレスを抱えがちな看護師も多くいます。自身の健康に不安を覚え、休養を取りたいと離職を決断する人もいますし、家族に健康上の問題が生じ、看病と仕事との両立は難しいので離職せざるを得ないという場合もあります。仕事をセーブ出来る仕組みを作ったり、ライフスタイルの変化に合わせ、働ける環境を用意することが、看護師の離職率を抑えるためには大切と言えるでしょう。